第5回ちぐさ賞千葉岳洋に決定

 第5回ちぐさ賞の最終選考が9月24日(日)横浜市中区野毛のジャズ・スポット「ドルフィー」で行われ、千葉岳洋(ピアノ・26歳)に決定しました。最終選考は4組が30分ずつ演奏する形式のライブ審査を実施。千葉岳洋には副賞として来年春発売のアナログレコード制作の目録が贈られました。また、来場者の投票によるベストパフォーマンス賞は菊地冬真(ピアノ)が受賞し、次点ともなりましたので、来年第6回ちぐさ賞のライブ審査出場権が与えられました。
 
 審査委員長の瀬川昌久氏は「ちぐさ賞4度目の挑戦で、見事に栄冠を勝ち取られました。その粘りと向上心に敬意を表します。迫力ある力強いピアノタッチからスローなソロまで変化に富んだ演奏で、ベース、ドラムスのすばらしいリズムセクションともども、高い実力を示されました。参加プレーヤーのすべてに言えることは、演奏で一番肝心な要素は、お客さまをどうやって感動させるかです。ピアニシモからフォルテシモへ、山を作ること。テクニックが上手なだけでは感動は生まれません。これからもちぐさ賞のファイナリストにふさわしい感動のパーフォーマンスを生み出してほしいです」と語りました。

■ 千葉岳洋(ちばたけひろ)
 1991年仙台市生まれ、26歳。8歳でエレクトーンを習い始め、高校生までは吹奏楽に熱中。東京大学在学中は相撲部主将として稽古に打ち込むかたわら、東大や慶應の学生ビッグバンドを中心に演奏活動を行う。卒業後プロとして活動を開始し、2014年ニコニコ動画発の若手ビッグバンドLowland Jazzに参加、15年同バンドのアルバムでメジャーデビュー。第6回神戸ネクストジャズコンペティション、第35回浅草ジャズコンテストバンド部門でグランプリを受賞、第5回新潟ジャズコンテスト作曲部門金賞を受賞。昨年の第4回ちぐさ賞次点で今年の出場権を有していた。